京都・井筒八ッ橋本舗「夕子」定番の餡入りの生八ツ橋

和菓子

歴史と製造方法について

生八ツ橋は、硬い板状の八ツ橋を焼かずに、生のままで提供したことがきっかけで生まれた和菓子です。現在ではむしろ生のほうが人気となり、京都土産の定番として定着しました。

正方形の生地を三角折りにして、なかに餡を入れて作る和菓子で、生地はニッキを基本としながらも、抹茶や黒ゴマ、黒糖、イチゴなどの風味も販売されています。また、餡もチョコレートや栗餡など豊富な種類があり、見た目も華やかで、どの味を買おうか迷ってしまう人もいます。

材料と味について

ここでは定番のニッキの生地とつぶ餡を挟んだ八ツ橋を紹介します。もともと江戸時代にできた板状の八ツ橋が、米粉と蜜(砂糖)とニッキを材料として作られていたため、それを引きついだ生八ツ橋も、この味が基本となっています。 もっちりとした生地の触感と爽やかなニッキの香り、そしてつぶ餡の甘さのハーモニーが最大の魅力です。また、たくさん食べても飽きがこない、上品な甘さも大切なポイントです。

井筒八ッ橋本舗の基本情報

創業:文化2年(1805年) 住所:京都府京都市東山区川端通四条上ル

井筒八ッ橋本舗は、江戸時代に祇園を訪れる参拝客を相手にしていた茶屋にルーツを持つ和菓子屋です。当時人気を博していた堅焼き煎餅が八ツ橋の源流となり、いまでは生の八ツ橋も販売している老舗となっています。 ちなみに生八ツ橋の商品名である「夕子」は、水上勉が書いた小説の主人公の名前にちなんで名付けられました。

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