歴史と製造方法について
來間屋生姜糖本舗(くるまやしょうがとうほんぽ)は、江戸時代中期に日本で最初の生姜糖を製造したお店だとされています。來間屋では今でも創業からの製造方法が守られており、炭火を熱源にした釜で砂糖と生姜の絞り汁を混ぜ合わせ、最後に銅製の型に流し込んで作られています。生姜汁を入れるタイミングや火からおろすタイミングなど長年の経験が必要な職人仕事となっています。
來間屋ではオーソドックスな白色の生姜糖のほかにも、華やかな紅色で着色された生姜糖、出雲産の茶葉から製造された抹茶を使用した抹茶糖を販売しています。(抹茶糖には生姜は使用されていません)また、板状になった商品が一般的ですが、一口サイズにカットし、個包装した「ひとくち生姜糖」も取り扱われています。一口サイズの商品は持ち運びに便利なので、出先などのシーンで気軽に食べたい人にはお勧めです。
材料と味について
來間屋の生姜糖は、出雲市の出西(しゅっさい)地区で栽培されているブランド野菜の出西生姜(しゅっさいしょうが)を原料にしているのが最大の特徴です。通常の生姜より小ぶりで黄色みが強い出西生姜は、風味と香りが良く、加工しても素材の味わいをしっかり残しています。 生姜独特のエグみも少なく、生姜のピリッとした辛みと砂糖の甘さが口の中にひろがる生姜糖となっています。
來間屋生姜糖本舗の基本情報
創業:正徳5年(1715年) 住所:島根県出雲市平田町774
生姜糖は、茶席に提供できる茶菓子として正徳5年(1715年)に考案されました。当時から味と製法は変わらず守り継がれており、山陰の歴史あるお菓子として定着しています。 店舗は古い町並みが残る木綿街道と呼ばれる通りにあり、景観と調和した築140年のレトロな建物も見どころの1つとなっています。
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